津村がきちんとMicrosoft To-Doを使ったら、結果としてアウトプットが伸びた話+おまけ

皆にとってフェネックタイプで在りたいと想いつつ、アライさんタイプと自覚する今日この頃です。ジャパリまんを配ってくれるラッキー・ビーストさんが大好きです。抱いて寝てたい!ラッキーさんが運転するジャパリバスに乗って家から会社に行きたい!!!あとサーバルの如く広い心を持ちたい…。
(注:わかる人だけわかってください…わからない時は図書館で教えてもらってください…。><。)

Microsoft To-Doの効能は?

Microsoft To-Doはアプリの名前であり、WindowsやiOSなどでMicrosoftアカウントを経由しタスクを共有して使う事が出来ます。

エンドースメント

「私の1日」という機能により、今日のゴールの明確化が出来、それにより結果として集中の管理と気持ちの余裕ができました。
(A.Tさん・男性・35歳・インフラエンジニア )
※ – 効能は個人の感想であり、皆さんの結果を保証するものではありません。

Microsoft To-Doとは?

さて、Microsoft To-Doというアプリが先日リリースされ、Windows・iOSにインストールして使用しています。2015.6にマイクロソフトが買収したWunderlistというTo-Doアプリケーションの後継アプリとなり、(おそらくですが)ほぼスクラッチで作り直されています。また、WunderlistからTo-Doリストの移行もサポートされていますが、自分はいったん環境を捨てて1から設定し直しました。
Windows10であればストアアプリから、iOSであればAppStoreから無償でインストール可能です。

 Microsoft To-Do

Microsoft To-Doは、Agileを知ると気持ちよく使える

Microsoft To-Doは、従来のTo-Doアプリと決定的に違い、Agileの文化に則って生活する事を前提に作られています。
日本人の従来のAgileは「This is not Agile, This is Wa-gile!(これはAgileじゃなく、和ジャイルだ!)」と言われるほど誤った文化が浸透している部分もあり、ここでは軽くAgileの解説をしたいと思います。

Agileとは?

「ウォーターフォールに比べ、Agileは小さなウォーターフォールを何回も繰り返すことだ」という認識や、「プロトタイプドリブンで開発を繰り返し、仕様書といった余計なモノを省いて開発コストを削減する開発手法だ」など、様々な認識がありますが、全て何かしら誤っています。それらが和-gileです。

本来のAgileは、以下のルールに則りプロジェクトを効率的に進める事を指します。
1. プロジェクトのスタート地点で、ゴールを明確に定める事(ゴールの変更は無い)
2. タスクとは、プロジェクト全体に対し、数時間~1日でこなせられる量に細分化したもの
3. 1つのアウトプットを出す(=プロトタイプの完成や機能の追加など、仕様策定からテスト、リリースを含む)サイクルを、(おおまかに)1週間~2週間で回すこと
4. 1サイクル毎にステークホルダにレビューを行い、次のサイクルの優先順位付けを行う
5. 朝1のスタンディングミーティング(15分)で、今日やる事と困っていることを洗い出して発表すること
6. 明日にタスクの積み残しをしないこと

僕自身も進行形でAgileについては学習を進めていますが、おおよそ2-3日もサイクルを回せば、これらを体験する事ができるでしょう。従来のウォーターフォールの開発に比べ、タスクが細分化された分、ゆるい管理しかしない(権限の委譲=マイクロマネジメントをしない)事が理解できると思います。

ウォーターフォールとAgileの具体例

具体例を挙げてみましょう。自身も学習の途中なのですが、良質なインプットのお陰でおおよそ合っていると思います。

例えば日本でのウォーターフォール式での開発プロジェクトでは、詳細設計(場合によっては画面遷移図やフローチャートまで!)を会議で決定した上でWord文章に清書した上で顧客等のステークホルダの承認を経た上で実装が開始され、コードのレビュー会議や単体試験・試験レビュー・結合試験・結合試験レビュー等を経て顧客に提供されます。

一方Agileでは、1サイクル毎にアウトプットを出し、ステークホルダへのレビューを経て、次のタスクを決める為に優先順位付けをし、次のサイクルにフィードバックをします。ではゴールが無いのかというと、ゴールは最初からブレる事はなく(前提条件)、顧客と一緒にゴールに向かう事が求められます。

Agileをベースとした、Microsoft To-Doの使い方

1. 今頭の中にある問題をすべてTo-Doとして書き出す

ここはブレーンストーミングとして、思い立った順に書き込むようにしましょう。自分は会議中や移動している時でも(笑)思い立ったらTo-Doを書き込むようにしています。
まずは一旦「1時間だけ」と決めて、タイマーをセットしてTo-Doを片っ端から書き込みましょう。

2. タスクをリスト分けする

自分の場合は顧客名や部署名などでグルーピングしていますが、管理しやすいようにグルーピングしましょう。「新しいリスト」からリストを作成し、ドラッグして移動します。

3. 今日やる事を決める

Agileでは「すべての事を確実に実行する」ではなく、「大事な事だけピックアップして確実に終わらせる」が原則です。(日本人がAgileに失敗する最大の理由はここだと思います。)
1日8時間勤務とすると、休憩などを含めて6時間分程度の重要なタスクを「私の1日」にピックアップします。
タスクを右クリックし、「私の1日に追加」しましょう。こうする事で、全部のリストから自身が今日こなすべきタスクのみピックアップされ、「それにのみ集中」する事ができます。

4. 割り込みタスクが来たら

すぐに出来るもの・優先順位の高いものについては、最優先タスクとしてその場で対応しましょう。そうでなければ、タスクに追加し後回しにします。
よく「海外のエンジニアはPushしないとすぐにタスクをやってくれない」と言われますが、こういった部分に文化の違いが見て取れるのではないでしょうか。

5. 1日分のタスクが終わったらレビューをしよう

「私の1日」から電球アイコンをクリックする事で、今日のタスクの進捗率や、次にやるべきタスクの提案が表示されます。時間が余ったら提案されたタスクから新たにピックアップするも良いでしょう。本来であればその場で家に帰ってゆっくりするべきです。
これで今日の1日は終わりです。お疲れさまでした。

 

文化の違いを受けいれる事

先ほど「マイクロマネジメント」という言葉を使いましたが、それにより行われることは「ホウレンソウ(報告・連絡・相談)」による「細部まで部下の作業を上司が監視すること」です。これは従来の日本企業で常識とされる事であり、現代でも多くの企業でこれが行われています。
しかし、上司にアウトプットのみコミットし後のやり方を全て委譲された場合、Microsoft To-Doを始めとするAgileに則った手法は生きてきます。
しかし、日本企業の従来の文化全てを否定しているわけではなく、「Agileを受け入れられる体制を作る=文化をインストールする事」が大事です。これについて、マイクロソフト社やロッシェル・カップ氏が提唱している「8つの習慣」について学習する事で、効率的な実践が出来るでしょう。

詳細以下のブログエントリを参照してください。(とても詳しいです!)
Scrum / DevOps の導入を加速するグローバルマインドセット ~8つの習慣 その1 ~ – メソッド屋のブログ

応用編

ポモドーロテクニックという方法があります。これはキッチンタイマーを使い、25分=1タスクの集中作業する代わりに、5分休憩。これを4セット(2時間)繰り返したら長めの休憩を取る。その代り、25分間は割り込み(電話・チャット・メール等)を受け付けない、というテクニックです。
この場合、25分間で終わるタスクに最初に細分化しないとハマる(=過集中による蓄積疲労の発生)を生む事となります。
この為にも、和-gileから抜け出して自身をAgileへシフトする必要があります。

おわりに

日本では頭脳労働職(=ホワイトカラー)でも、1日8時間拘束(オフィスから出る事が許されない)や、各自の残業ありきの目標設定など、労務に関する問題はまだまだ多く残されています。
しかし、Agileの本来であれば「エンジニアはやるべき事は責任の委譲により任されていて、担当外の条件については責任を負う必要が無い」であり、個人的には日本のエンジニアもこの方向にシフトすべきと考えています。ここでの「担当外の条件」とは、スーツを着続ける事、必要外に会社に居る事、必要以上の報告や指示を仰ぐこと、音楽や動画を視聴してはいけない事など(笑)が挙げられると思います。
しかし、それらの問題まで考え始めると先は長いですので(オリオンビールでも飲みながらお話しましょう!)、まずは自身の範囲を効率化して、仕事に余裕を作るところから始めてみてはいかがでしょうか。

おまけ – けものフレンズに学ぶアジャイルの考察

注)けものフレンズ アニメ版に関する独自の考察が含まれています。

けものフレンズ アニメ版前半の本来のゴールは、「かばんちゃんが何の動物であるか」という問題をクリアする事です。その為にクリアすべき大きな課題は「図書館で自分が何の動物か調べる」事です。これは1話で明確化されています。これに対し、様々なフレンズとラッキー・ビーストさんと共に、様々な困難をクリアしていく物語です。
さて、ここで各々の1話(=アジャイルにおける1サイクル)であり、ゴールは明確化されていますがゴールまでの道筋が決まっていない(=ウォーターフォールのように、綿密な計画ありきではない)、その為1話毎に次にやる事(行く地方・クリアすべき小さい課題)を優先順位付けしクリアしていきます。現にかばんちゃんは途中沢山の課題をすべて解決させるのではなく、回り道をしつつも効率的に消化し(=委譲により優先順位付けと判断が出来ている)、結果として自分が何の動物であるか図書館で理解する事ができます。
さて、ここで考えてみて欲しいのは、かばんちゃんの旅は果たして行き当たりばったりだったのでしょうか。「ウォーターフォールでなければ行き当たりばったり」というのが、おそらく今の日本人のほとんどの認識なのかも知れませんが、現にかばんちゃんは行き当たりばったりでは無いように思えますし、その場にある道具やフレンズ達の能力を上手く組み合わせて問題解決を繰り返しています。
さて、ここまで読んで、果たしてけものフレンズの物語は、アジャイルではなくウォーターフォールでも無い「行き当たりばったり」だったのでしょうか?
(ぶっちゃけ、こういった切り口からアジャイルを語ってみたくてこのエントリを書きました…。)

・・・またやてしまったね、アライさんー。(by フェネック)

※ – ラッキーさんのお写真は、以下より引用いたしました。
https://pbs.twimg.com/media/C5aqP_dVUAYK-Io.png